生きがいとは何か? 

雑記

グーグルアナリティクスを導入してみた。
これからは解析結果をもとにした戦略的ブログ更新を心がけていきたいと一瞬思ったもののやはり好きなことを好きなだけ書けることの方が自分にとっては重要なので特に気にせずこれからものんびり続けていきたい。

大学の教職員向けのドイツ語クラスを受講している。受講者は全員博士課程の院生。ほとんどが他のヨーロッパ国出身で東アジア人は自分と他に中国人が二人だけ。

先生はかなりの日本びいきで文化や地理の比較の話になると高確率で日本が出てくる。ちょっと他の学生に申し訳ないなと思いつつもこれまで日本のいろんなことをドイツ語で紹介してきた。オーストリアと日本の面積の比較から日本の教育システム、東京でのごみの出し方まで。
ちなみにオーストリアの面積は北海道とほとんど同じである。人口は東京23区よりも若干少ないくらい。オーストリアを紹介するときのわかりやすい比較としてどうぞ。

そんなドイツ語の先生から先日プライベートでグラーツの空手道場の練習に誘われた。
道場の先生は彼女のギムナジウムでの先生だったらしい。今年で御年74歳を迎える道場の先生はまだ現役の松濤館空手黒帯6段。指導風景や空手の型を見せていただいたのだが感動してしまった。今月から通い始めることにしたので空手道場についてはまた改めて記事を書きたい。

表題について。
空手道場の見学の終わりにドイツ語の先生から本をいただいた。その名も「Ikigai」(Amazon
一時期話題になったらしい「Ikigai」(Amazon)とは同名であるが著者は異なる。


先生曰く、生きる上で非常に役立つ本らしい。もらうとき改めて日本人にとって「Ikigai」とはどういう意味かと聞かれた。日本人的には重い意味をもつ言葉であるから辞書的な意味を述べてもしょうがないと思いできるだけ簡潔に自分の言葉で「これが無くては生きていけないと思えるもの」と答えた。辞書的に合っているかまで分からないけどまぁ大意はつかめているだろう。納得したような素振りを見せる先生から次の質問が飛んできた。


「では、あなたの生きがいは何?」

即答はできなかった。というか先ほど自分で述べた「無くては生きていけないもの」という意味のままで受け取るとなかなかどうしてシリアスな質問である。むしろ10年前の方がゲーム!二次元!と簡単に答えられた質問だったろう。自分は趣味人であるので適当に自分の趣味を挙げていけば「生きがい」として自分でもある程度納得のできる答えが得られると思う。ただ「生きがい」が行動原理の1つとなっているのであれば自分はどのようなプロセスをたどってオーストリアまでたどり着いたのだろう。海外旅行よりも国内旅行、ゲームが何よりも好きなはずなのに。というか英語が嫌いで一生使う機会なんてないだろうと学部生の頃は思っていたものだがどこかでコペルニクス的転回が起きたのだろうか。という具合にここ数年の自分の人生を振り返させられたのだがこれだと思うような答えも見つからなかったので趣味と答えておいた。10年経ってもゲーム!二次元!であることには全く変わらない。まずこれなくしては生きていけないのである。

「Ikigai」の本を開くと生きがいチャートなるものが出てくる。(参考)それによれば生きがいとは好きなこと・得意なこと・需要があること・稼げることに共通しているものであるべきらしい。前半はともかくとして後半は社会的な関わりの中にいないと無理だろう。要は仕事である。その点でいえば研究職とは好きなことで、社会的需要があって、少なくとも食べていけるくらいには稼げるものであるから十分生きがいになりうるだろう。得意かどうかは何年か経って第三者が判断してくれれば良い。また同じような質問が飛んで来たときにゲーム!二次元!仕事!と即答できるような人間になりたい。

同じ質問をドイツ語の先生にて返って来た答えはドイツ語を人に教えることとそれを通してできた出会いと家族とのつながりらしい。46歳ヨーロッパ職業人としては至極真っ当な答えだと思う。ちなみにこの人はけっこう酒癖が悪い。


本をもらったばかりでまだ数ページしか読んでないのだけれど特に難しいドイツ語というわけでもないのですぐに読めそう。読み終えた後に何か自分の「生きがい」に変化があったときはまた更新します。では。

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