新年度が明けてツイッターでは新入社員のツイートが目立ってきました。研修が辛いとか満員電車がだるいとか上司が嫌だとか、ネガティブな内容ばかりで正直あまり読んでいたくないんですが。
まぁツイッターてそんな場所かなと思いつつVisaの関係で渡欧が5月な自分は今月は半ばニート状態でだらだら過ごしているんですが。
といっても論文読んだり統計勉強し直したり、中旬には一人旅にでも行こうかなと計画立てたり適当に充実させています。
今回は新卒で海外就職することについて少し書きます。渡欧前に自分の考えを少し吐き出してみたい、あとで振り返るために。
まずは海外就職の決め手は何だったか。判断材料としては、自分はヴルカヌス・イン・ヨーロッパや大学の長期国外インターン制度等で海外インターン期間が長かったことやインターン先の社風とか上司と相性が良かったこと、ジョブオファーをもらえたこと等、その決断を促すには十分な良い環境に運良く身を置かせてもらったと思う。
でも一番の決め手を挙げるとするならば仕事に対する取り組み方が自分に合っていたことだ。向こうで実際に働いてみて思ったのはスペシャリストが重宝されているということだった。それぞれの分野にスペシャリストがいてよくいろんな人に質問とか議論しに行った。逆にいろんな人が一介のインターン生に過ぎない私に君の専門でしょ?という理由で様々なことを聞いてきた。たまに仕事が押し付けられるようなこともあったけどそれは無駄でだるい作業とかではなくて、これは自分にしかできないんだろうという説得力を持たせられるようなこともいろいろやらされた。
研究開発部門ってどこもそんなものかもしれないけどそれぞれが個々の強みを持っていて1つのプロジェクトに対して各々の知恵を振り絞って進めていくような光景は自分がお世話になっていた国立の研究機関での仕事風景と似ていたように思う。
常々からそういうところで仕事をしてみたいと思った自分にとってジョブオファーは願ったり叶ったりだったし、結局自分の意向で会社に直接雇用されるのではなく大学で雇用されてDoktorandとして働くことになったのも会社の助力無しでは成し得なかったことなので非常に感謝している。
結局、インターン終了後も修論研究ではその会社と一緒に共同研究でやったしその間2回もオーストリアへ海外出張もさせてもらってズブズブの関係のまま一年が過ぎた。2度目の長期欧州滞在を前に特に緊張感もなくゆったりとした気持ちのままでいられるのはその会社やあるいは研究室のアットホーム的な環境のおかげだろうと思う。 オーストリア気質的な、仕事はストレス無くやるという日本とは真逆の雰囲気に包まれていて実際居心地もとても良い。
修士卒でそのまま日本で働くことを考えなかったわけではないけど、日本の方に目を向けると、受験の延長線上のようなプレッシャーの中で完全にシステム化、そして半ば形骸化された就活をくぐり抜けたあとは同調圧力に支配されたストレス社会に放り込まれ、変わりつつあるも未だ根強い年功序列とゼネラリスト志向中心のキャリアパス←これが自分にとって一番問題。 一度派遣や非正規に落ちると正社員に戻るのも難しく、特に博士課程修了者の就職難など、見れば目を瞑りたくなるような現状があったりなかったり。(だいぶ偏見に基づいてます。)
多様性、という言葉がよく使われるようになってきても未だに社会システムは旧態依然の中、新卒ブランド(新卒はブランドでもなんでもねーだろ、と毎度思う)を捨てて海外で就職するのはだいぶハイリスクだと思っている。
しかもこういうのは決断した後の方が大変で後々になっていろいろ解決しなきゃ問題が多いことに気づく。年金とか保険とかそこらへんも含めて。
でもそういうしがらみとかデメリットとか一切合切束にしたところで、自分のやりたいことには勝てないんだよな、人間だもの
でも日本人だしそれなりに国に対する愛も持ち合わせている自覚はあるので将来は日本で貢献できるようになりたいなと思っている。なので自分としては単なるステップアップのつもりで、エキスパートを目指して一度はレールから外れたハンデを背負いつつも向こうで頑張っていきたい。
ニートなので平日夜2時までブログを書いてしまった。寝ますノシ
(新卒海外就職お役立ち情報は後ほど時間があったらまとめてみます。同じような状況にいる人の少しでもためになればいいと思う)
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