D3の始まりとジョブオファー

今月の一日から大学の冬セメが始まった。けっきょく授業料については免除申請を出したところ即日免除となり700ユーロからセメスター登録料の20ユーロのみとなった。ありがたい。

冬セメが始まったといってもD院生は夏休みだろうが春休みだろうがフルタイムで大学で働いているので生活が特に大きく変わったところはない。長期休暇中の閑散としている学内が恋しくなるくらいである。必要な単位は博論と2回目の中間発表以外すでに取れている(はず)なのでとくに授業は取らなくてもいいのだが、毎セメ取っている職員向けドイツ語クラス(会話クラス、B2以上)と光通信工学について面白そうな講義があったので今セメはその2つとあと上司が主催しているレーダー理論と応用技術に関するセミナーを取っている。

光通信工学のクラスについては昨年度は20人近くいたようなのだが、今年は登録している人数がなんと2人。しかも初週で出席しているのは自分だけだった。教授は昨年度電波伝搬理論に関する講義でお世話になった人で自分が(ある程度は)ドイツ語をできることを知っているのでとりあえず全部ドイツ語でいこうとなった。週3時間マンツーマンで専門的な分野についてがっつりドイツ語でディスカッションできるまたとないチャンスである。冬セメの終わりくらいにはいい加減マジでドイツ語C1(たぶんÖSD)にチャレンジしようかなと思っている。一発で受かりたい。

あと研究プロジェクトの方が火の車。Twitterでもつぶやいたけど休暇明けD院生が二人も消えてて深刻な人材不足。(いずれも同じ国からの留学生)その前にはすでに一人産休で抜けているのだがその分は自分が仕事を担っている。博論に書けそうなネタが増えるのは良いことだが、やることありすぎて博論が間に合わないという状況になっても本末転倒であるので、仕事量の調節は上司と相談して適切に行っていきたい。
半年延期されていた国際学会の論文の方も査読がやっと終わって無事アクセプトの報をもらった。D3になったので業績の方もこつこつ増やしていければいいなと思っている。

また、数日前にはVinE時代からお世話になっている会社の上司から改めてD修了後について会社の方で働いてみないかと誘われた。もともとの予定では研究プロジェクトの任期は半年後までだったのだがコロナの影響でもう半年くらい伸びそうなのでまた半年後、具体的な話をしたいということで返答期限を延ばしてもらった。正直、今の大学でポスドクとしての仕事があればそちらに行こうかなとなびいていたところだが、改めてこういう話をされると迷う。最終的には自分の興味と何をもって貢献できるかがより合致するところに行きたいと思っていてその点ではおそらく大学の方が合っていると思うんだけど、義理人情まで含めて考慮して最終的には会社の方になるんだろうな、と自分の半年後の決断をそう予測している。

ヴルカヌス終わって日本に帰って修士取るあたりまでは、ヨーロッパで博士取ったあとすぐ日本に帰ってくるのも選択肢の1つとして考えていたけど、その選択肢は自分の中で完全に消えたよう。いずれ帰りたいと思ってるけど30代はオーストリアで頑張ろうかなと三十路が近づくにつれだんだんと考えがこちらに長くとどまる方向にシフトしていくのであった。

終わり

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