欧州企業からのジョブオファーを受けることにした件

タイトルの通りで、企業からのジョブオファーを受けることにした。ほかにも共研先企業一社と教授からのポスドクの誘いもあったけど結局、ヴルカヌス以来お世話になっている企業を選んだ形。

最初の話があったのが11月ごろ。インターン時代の会社の上司から一本の電話があり、PhDが終わったらどうするつもりかと尋ねられた。大学での雇用期間がまだ1年弱あってD3も始まったばかりだったので会社にいくとは即決即答できなかったのだが、その一か月後には研究所の教授からもPhD後のポスドクの誘いがあった。そして、そのことが会社側にも伝わったようなのか、返答の期限を少し早めることになりR&D統括(インターン時代からの顔見知り)と面談を行い、ジョブオファーを受けることを伝えた。

なので、流れとしては

上司からの電話→上司の上司(R&Dトップ)との面談(今ココ)→人事との面談(ここで、給与交渉や労働契約の確定)

正直、大学も会社も当該分野の人材不足感が否めなくて、上司からは一刻も早く働き始めてほしいということを言われている。一方で、大学での雇用期間もまだ半年以上残っているため、実験等々一区切りつきそうな春から週の労働時間を半々ずつ会社と大学で振り分けられるかどうか教授と相談予定。

なのでそのあと週の労働可能時間が確定次第、会社の人事と面談、給与交渉等に入るっぽい。

PhD後のキャリアを考えたときに大学に残るか企業に移るかは世界中どこでも人を悩ますテーマだと思うので、このことについては会社での仕事がスタートしてから改めて記事を書きたい。ただ、自分の場合はまずその企業でのインターン経験があったからこその欧州博士課程への進学という大前提があるので、そのきっかけとなった企業からジョブオファーを改めてもらったらそれを受けるということは特に難しい選択肢ではなかったというのは分かってもらえることだろう。

もちろん、こちらで活躍されている日本人のポスドクの方とか見てるとそういうのもすごくいいなぁと思うしオーストリアはポスドクも給料はわりと良かったりするので教授からの誘いを受けることも自分としては何の問題もない選択肢だった。

結局のところ、一番大事なのは自分がやりたいこと(ものつくりと研究開発)に集中できることで、業務内容はおろか給与水準も勤務場所も大して変わらないとあれば、誘いが早くてしかもより義理人情が果たせそうなところに移るというのはまぁごく自然なことなのかな、と。実際、ちょっとは悩んだりもしてPros・Consを挙げ連ねて考えてもみたけれど最終的には半ば直感的な感覚で選んだように思う。

将来的にアカデミアに帰ってきたいという意向はすでに会社の上司にも伝えてあることなので、あとはそうするために会社で今後、何年かわからないけど、どう働いていくか、ゴールからの発想でいろいろやるべきことをやっていきたい。まぁ目下のところの目標は可及的速やかに博論を提出することなんですけどね。一度企業に移ってしまうと博論完成まで+α年かかるケースをいくつも見てきたのでこればかりは今年の最優先事項で取り組まねば。だのに今さら大学でもやりたいことがどんどん増えてきてて困る。正直あと2年くらいは大学にいたい

終わり

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