日本への学会出張で賞取って帰ってきた話

しばらくブログの更新から遠ざかってたみたい

今年はパシフィコ横浜で行われる国際学会Asia-Pacific Microwave Conference 2022(APMC2022)で口頭発表2件ポスター発表1件あったので初めての日本出張ついでの帰省という形で11月末から12月の初週にかけて日本に滞在してた。日本での学会発表はたぶんM1以来。

オンサイトの国際学会に参加するのは今年で四回目(イギリス→ドイツ→オーストリア→日本)なのですでに慣れたものだったが複数発表は初めてだったのでこれがなかなか大変だった。水曜(口頭)→木曜(口頭)→金曜(表彰・ポスター)という過密スケジュール。学会だけでなく会社の日本オフィス出張や母校への訪問に帰省と一週間に予定を詰め込んでた上に発表の前日までそれぞれのプレゼンが完成していないという体たらくだったのでこの間の平均睡眠時間は4時間くらいだったと思う。
パワポは直前まで完成していなくとも発表自体は以前博士課程の中間発表や研究所内・社内で何回かそのテーマを英語で話していたこともあってなんとかなった。今回の学会発表でいろいろコツをつかんだのであとでTipsとして残したいと思う。木曜の発表に関してはすでにAwardのファイナリストに選ばれていたので気合入れていたが、理想とはいえずとも質疑応答含めて80点くらいはつけても良さそうな出来だった。なのでこれでたとえ受賞を逃しても後悔はしないだろうと思っていたが表彰で名前を呼ばれたときは素直に苦労が報われた気がして胸を撫でおろした。ちなみに金一封もでたがその日にカナダ人の同僚と学会で仲良くなったドイツ人を秋葉原のメイドカフェに連れていって全部おごった結果半分消え、帰省の際に買った新幹線のチケットでもう何も残らなかった。
反省点としては、連日自分の発表準備ばかりで他の人のプレゼンにあまり集中できなかったこと。とはいえほかの人の口頭発表のQ&Aで何回か質問できたのは成長した点だと思う。
他の日本人の発表を聞いてて思ったことはパワポの原稿を丸読みしている人が意外にも多かったこと。すぐにばれるのでやめた方がよいと思う。あとQ&Aで座長と日本語で話し始めるのはこれもほんとやめた方が良いと思う。今回は同僚と一緒に参加してたのでヨーロッパの人と接する機会も多かったわけだが、やはりそういうところはどうも目についてしまうようでdissapointedなんて感想も複数回聞かれた。発音やイントネーションが日本語訛りなのは全然良いと思う。中国人は中国語みたいな英語話すし韓国人は韓国語みたいな英語を話している。誰一人として発音や抑揚がネイティブに近いかどうかなんて気にしていないのだ。話せなければ語彙のレベルを一段階落としてあとは身振り手振りで頑張る他ないと思うのに通じない日本語を話し始めるのはそれはコミュニケーションの放棄だろう。あれでよいと思っているなら何も言う必要はないと思うけど。改善したいと思っているなら今すぐ何とかした方がよいと思う。今の時代、言語学習のツールなんてどこにでも転がっている。お勧めはNetflixでのTBBTの繰り返し視聴。

ちなみにオーストリアに帰ったあと会社の上司や大学の教授に受賞の報告をしたら思いのほか喜んでくれた。最初はアジアで開催される学会に出張費出すことを(高額なため)渋っていたけど今後は積極的に学生送りたいらしい。チョロい(

あと、今回出張ついでに実家への帰省もしてきたわけだが、会社の上司からはむしろ出張に有給をくっつけて帰省することを勧められての帰省だった。こういうのに理解がある文化と職場は最高だし、今後も日本で開催されるような国際学会とか展示会等があれば虎視眈々と出張帰省を狙っていきたいと思う。

終わり

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