ドイツ語弁論大会に出場した思い出

ドイツ語

去年、獨協大学が主催するドイツ語弁論大会「天野杯」に参加した時の思い出話をしたい。

天野杯(リンク)は国内大学主催ドイツ語弁論大会の中でも歴史ある方で40年くらい続いている。

第三部まで設けられており、一部の暗唱、二部の小劇まではドイツ語学習歴に上限を設けているが第三部の小論文発表については上限なし。毎年何かしらドイツに関わりのあるテーマを出され、それについてドイツ語で小論文を書き、選考で認められれば本選にて5分間の発表を行うというもの。

昨年度のテーマはうろ覚えだけどたしか「環境問題」「外国人との関わり」のどちらかを選ぶというものだったと思う。私は大学院生であったうえにドイツ語学習歴上限も引っかかっていたのでどちらにせよ第三部にしか出場できなかったのだが第三部はドイツ語学習歴上限無し、かつドイツ語名門の獨協大学主催とのことなので難易度が高めであることは分かっていた。

なので親しくしていた大学のドイツ語教員の方に小論文の添削をお願いしたりドイツ語ネイティブの彼女から発音をチェックしてもらったりと修論の方もクソ忙しい中(弁論大会は12月)着々と準備を進めていった。

難易度が高いと上述したが勝算はあった。ドイツ語に関してはドイツ語専攻で何年も勉強している学生には勝てないと思っていたが「外国人との関わり」において約一年間のヨーロッパの現地企業でインターンを終えたばかりであったのでレアなエピソード付きの経験という面でアドバンテージがあるだろうという自信があった。

が、結果から言えば「ビリ」だった。というか第三部の出場者数が少なすぎた。入賞が3位まで用意してあるわけだが3人しか出場していなかった。つまり入賞確実の大会だった。昨年度は募集時期が例年と比べて遅れていたのでそれが原因だと思う。それでも審査員はドイツ大使館から偉い人が参加している他すべての部を合わせるとそこそこの人数でけっこう聴衆もいたので実際の発表の場は程よい緊張感があった。大学院生で理系なのは自分だけだったのでかなり場違い感があったが空気を読まないのは得意なのでこのまま優勝をかっさらっていってやろうと思った。しかしあえなく撃沈した。

天野杯の会場

発表自体は淀みなく練習通りのパフォーマンスを発揮できたがその後の質疑応答で審査員がわりと食いついてきて質問を捌き切れなかったのが敗因だと思われる。一応、何パターンか質問を想定していたのだが想定外の質問が多かった、というか単純に質問の内容を理解できないところも多かった。ドイツ語B2レベルでは到底及ばなかった。。。

あとオーストリアという点でまったくツッコミがもらえなかったのは寂しかった。審査員、ドイツ人だけだったしそこはあまりウケがよくなかった。

他の二人の発表と質疑応答を聞いててドイツ語能力に関しては圧倒的に差があったと思う。

後から聞けばそのうち一人は十数年ドイツに住んでいたそう。それは勝てない。もう一人のドイツ語能力も自分よりも相当上であった。内容の具体性とユニークさだけで最後の結果発表まで期待していたけどけっきょくのところ三位だった。

非常に悔しい思いをした。あの瞬間はしばらく忘れることはできないだろう。

得たものもあった。完全アウェーな状態で緊張感が高まる中この状況を楽しもうという感情が生まれていた。それは例えば留学で日本人が一人しかいないような環境で人前で発表するときに非常に重要なことであると思う。その感覚を意識的に身につけることができたのは大きな収穫だった。学生対象の外国語の弁論大会なんて出ることはもう無いだろうが今後同じような機会があればまたチャレンジしたい。

その後の立食打ち上げにも参加して出場者や審査員の人たちと交流できたのはよかった。大学柄文系、それも人文系専攻の人たちと話す機会はそうそうなかったので(もちろん全員年下だったが)自分にとっては貴重な交流だった。

以下、戦利品

天野杯、3位入賞の景品

真ん中のドイツ広文典は少々古い文法書であるが文法に関しては今まで読んだことある文法書の中で間違いなく一番詳細に書いてある本。ていうか辞書並みに分厚く読むのが大変だが今後もドイツ語の勉強を続けていく上で間違いなく重宝するだろう(厚すぎて日本に置いてきたけど)
ちなみに1位の景品はドイツへの渡航券。企業か大学の研究所かいずれにせよ当時オーストリアでの就職が確定していた自分にとってはあまりいらなかったものなので入賞景品に関してはこれで非常に満足している。

Tシャツは着る機会が無い、というかそもそもサイズが合っていない。

終わり


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