ドイツの博士課程で頑張っている友人に会いに2週間ほど前にフランクフルト近くのマインツに行ってきた。もう一つの旅行の目的はマインツからさらに西に行ったリューデスハイムという町を訪れてご当地リューデスハイマーカフェを飲むこと。幸い、マインツからリューデスハイムまでは電車を乗り継いで40分足らずで着くので友人と日帰り旅行に行ってきた。
リューデスハイマーカフェのことを知ったのは大学2年生の時だからもう6年以上も前の話である。バリスタという漫画のあるエピソードに出てきたそれは、当時ゲームやらアニメやらを通してドイツかぶれだった私にとってはドイツの町由来というだけでなんだか妙に魅力的に見えた。ただのブランデー入りコーヒーなのに。
ゲームに出てくる神社や寺を参拝するいわゆる聖地巡礼一人旅が好きだった自分にとっては気になるコーヒーが飲みたいということだけでもドイツまで行く理由としては十分だった、のだが当時はお金もなく航空券も高かったので結局ドイツ行きを断念した。オーストリアでの海外インターン中も何度かドイツに足を運ぶ機会があったわりにはリューデスハイムくんだりまで足を伸ばすことはできなかった。
ちなみに、基本的に言葉の通じない国に行くのが好きではない性分なのでだいたい旅行といえばオーストリアとかドイツである。(もちろんヨーロッパは英語が通じる国が多いけどできれば現地の知人のガイドが欲しい
そんな感じで今回はたまたま友人が近くに住んでいたこともあり6年越しの念願(?)のリューデスハイムへの旅行が実現した。
マインツから乗換駅からローカル電車に揺られること30分弱、リューデスハイム駅に到着しプラットフォームに降り立ってまず圧倒されたのはアジア人の観光客の多さ
中国韓国中国中国韓国日本。比率的にはそんな感じ。どうみてもドイツのハルシュタット。(あるのは湖じゃなくて川だけど。中国人はヨーロッパの美しい景観があるところが好きなのであるな。そんなことを思いながら川沿いに歩いていると大きなワイン畑が。
行くまで全然知らなかったけどリューデスハイムはワインの町として有名らしい。なるほど澄んだ川となだらかな丘に温暖な気候、ブドウを栽培するのにはうってつけなのかもしれない。というかリューデスハイマーカフェの材料となるアスバッハというブランデーもリューデスハイムで栽培されたぶどうから作られるご当地ブランデーであるということを後ほど知った。
道中もぶどう畑に囲まれながらワイナリーの丘を登り続けること1時間弱。ようやく頂きに着くと立派な銅像が。そこからの景色は絶景であった。
ロープウェイもあった。今回は乗らなかったけど。ワイナリーの頂にあるレストランで景色を眺めながらの昼食もよかったかもしれない。日帰りであまり時間もなかったのでそそくさと丘を下って目的地であるリューデスハイマーカフェハウスへ。
リューデスハイマーカフェハウスではカフェ以外にもおいしそうなスイーツがあったのでとりあえずクレープを注文。そしてリューデスハイマーカフェを二人分。店員さんがテーブルまで来てくれて作ってくれた。コーヒー+ブランデー+ホイップクリームの味は新鮮だった。ブランデーに直に火を着けるのでアルコールは多少飛んでるかと思いきや一杯飲むと良い感じにほろ酔いになる程度には残っていた。友人の口には合わなかったようで1.5杯分飲んだ。とてもおいしかったのでまた飲みに行きたい。
帰り際、個人経営のお土産屋さんでアスバッハを購入した。アジア人観光客が多いためかドイツ語で会話したらなぜか褒めてくれてアスバッハのURALT 1L瓶を40ユーロのところ20ユーロにまけてくれた。その後Amazonで調べたらそっちの方が安かった。
そもそもバッグに入らず空港の保安検査場も抜けられないため、もうすぐドイツを発つという友人にお土産として置いて行った。満足してくれたことを祈る。
今回のリューデスハイム旅行は日帰りだったけど次行く機会があれば一泊二日くらいでいろいろ見て回りたい。今までドイツではベルリン・デュッセルドルフ・ケルン・ミュンヘンといったいずれも都市圏を旅行したことがあったのだけれど今旅のような小さな町をゆっくり回るほうが楽しいと思った。
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