生存報告がてら更新。
世界中で猛威を振るっているCOVID-19(コロナウイルス)。一番影響を受けている国の一つであるイタリアと隣接しているオーストリアでも感染確認者は日に日に増している。(3月26日現在で5000人以上)
そのため、先週の始めからウチの大学職員はリモートワークとなっている。大学は全学閉鎖。職員は学長と研究所の教授の許可を得たもののみオフィスで働くことができる。聞けばプロジェクトリーダークラスの人はぼちぼちオフィスで働いているそう。しかしながらテクニシャンや末端の研究職員(自分のようなPhD生含む)はよほど緊急な用事がない限りはオフィス・ラボに行くことすら許可されていない。
大学閉鎖どころか現在、オーストリアではコロナウイルス対策として必要性・緊急性のない外出は新しく制定された法律により禁止されている。元々は一週間の予定だったがイースター休暇の終わりまで続くようだ。
20平米の小さなアパートの部屋に何週間もいるのは気が滅入りそうなのでウィーンの彼女の家に避難してきた。最近通い始めたグラーツの空手道場で教わった型を練習するくらいには広い。
今しがた大学の学長から全職員に送られたメール曰く、リモートワークができる環境にないものは最長2週間の有給休暇を強制的に消費させられるとのことだった。給料日が15日なのでそういう対応になったのだろう。そのあと何週間も今のような状況が続く場合はどうなるのだろうか。オーストリアだけでも何万人と失業者が出たというニュースが毎日報じられているだけに考えるのが怖い。
幸い、自分の現在の仕事はシミュレーションが主なのでとりあえず学内ネットワークに繋がりさえすればウィーンにいようがグラーツにいようが国外にいようがどこでも仕事ができる。ミーティングも隔日のペースで入っていてPLとは頻繁にコミュニケーションを取っているので有給消化の対象にはならないことを祈っている。
ただラボの環境が使えないのは痛い。測定が終われば論文として投稿できそうなテーマが1つあるのだが測定環境を整備する間もなくリモートワークになってしまった。残念。
Twitterを見ると留学生やワーホリの人たちが続々と日本に帰国しているようだ。自分は今のところ帰国の2文字は頭の中にない。オーストリアに来る前、命の危険を感じた時、例えば戦争でも起こった時は母国で死にたいから何があっても日本に帰ろうとは決めていたけど今みたいに感染症が世界中で流行するようなパンデミックのケースは考えたことがなかった。若い人が死に至る可能性は低いようだし、保険・社会保障的にもこっちに留まっていた方が良いだろう。あるいはこれも正常性バイアスなのだろうか。。。東京オリンピックも1年延期になったようだし、夏ごろ状況が落ち着いているようなら一度日本に帰りたい
こちらもピークアウトまでまだかかりそうな雰囲気だけどリモートワークも2週間目に入り、Amazonでオーダーした新しいノートPCも届いたのでしばらくはこの環境で、せめて楽しくやっていけたらいいなと思っている。
終わり
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