コロナ禍明けの研究室生活と将来

もちろんまだ明けたとは言い難い。が、自分の住んでいるグラーツでは規制の面ではほぼほぼコロナ禍前の生活が戻ってきたように感じる。公共交通機関、レストラン、職場でのマスク着用義務は無くなり、月5回まで無料だったPCRテスト制度も廃止された。オーストリア首都のウィーンではまだ他のヨーロッパ各国と比べても厳しい措置が取られているものの、毎週末ウィーンに来る度に公共交通機関でのマスク着用率は落ちて来ているように思う。

職場(大学の研究所)では今でも任意でのリモートワークが可能で自分も週一日はウィーンから仕事しているが、ほぼ全ての人は平日職場に復帰してきている。自分の分野は実験系の研究も多いうえにラボの環境が整っていなければ測定もできないので大学に来なければ研究も進まない。しかしながら去年のデルタ株~今年の春くらいまではそれでもホームオフィスしていた人が多かったので自分一人でオフィスほぼ占領できていたのだが最近は誰がしかいるような状況だ。

研究室内のPhDも高齢化が進んでいてみんなD3とかD4と、D1やD2がほぼ居ない状態で今後大丈夫か?といった感じなのだが同期はあとは博論を仕上げるだけ、という段階の人も多く全体的にリラックスした空気で仕事が出来ているのはとても良い。

最近は週一で同期のみんなで大学外のレストランでランチwithビールを楽しんでいる。自分は来月から大学は週一日、多くても二日残りは会社というような雇用状況になるので今のような”幸せな大学院生活”も残り1ヶ月と思うと少し寂しいような気もする。

とはいえ、会社の方もインターンと共同研究している関係上、何度も足を運んでいるし勝手知ったる身ではあるので正社員として働き始めるのに特に不安なことは無いのだが、日常生活のルーチンはガラリと変わらざるを得ないのは少しストレスの元である。

職務内容柄、忙しくなることはもう確定しているのだがこれが修士や博士といった大学院生活よりも忙しくなることはありえないと思っているので、むしろ研究以外にやりたかったけど放置していたことを進める絶好の機会だと捉えている。

先週、日本の大使館からメールが来て当初の在留予定期間、すなわち3年をもう少しで過ぎるとのことだった。もう3年滞在予定と適当なことを言ったがたぶん、オーストリアにはもう少し長くいるだろう。

ビザの更新、パスポートの更新、雇用契約更新といった度に自分はいつまでヨーロッパにいるのだろうと自問自答しているが結論はまだ出ていない。基本的にオーストリアは居心地は良い上に、100年に一度の疫病でも特に緊急帰国するような事態には陥らなかったので帰ると決断しない以外では帰ることを強いられるような事態は戦争とあとは身内の不幸くらいだろうか。どちらもそうそう起きないことを祈るしかないが。自分の中では4-5年くらいを目処に毎度真剣に帰るかどうかを考えるようにしてる。30歳になる今、とりあえずあと5年はオーストリアにいることにしたので次に考える時は35歳くらいか。ちょうど弊社の日本支部の人から1番転職市場で脂が乗っている時期と言われた年だ。といっても日系への転職ルートは今のところは考えていないので帰るとすればアカポスが良い。そのためにも企業研究者として今後業績を積んでいくことが重要となってくる。その点で言えば、博士課程終了後でも大学との共同研究という関係は続くしそれとは別で一緒に研究を続けてくれそうな同期もいるので環境としては恵まれている方だと思う。あとはまぁ英語ドイツ語両方ともしこしこ頑張って(ドイツ語に関してはまぁ日本で使う機会あまりないだろうが)見てくれだけでも”国際人”として日本に帰りたい。

見てくれと言えば30代では山高帽の似合う男になるのが目標である。ところがオーストリアでは自分の頭がデカすぎて(アジア人あるある)似合う帽子が見当たらないので次に日本に帰る時に探す予定である。

終わり


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